Baptiste Bassot
上場企業のモルフォ、経営管理システムとSalesforceを連携(インタビューあり)
〜経営管理システムに営業案件情報を連携することで業績管理の効率化および高度化を目指す〜
クラウドソリューションの導入実績で2019年に国内No.1となり、表彰歴も多く持つShearwater Japan株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:バソ・バティスト)がサービスを提供する経営管理クラウドシステム「Adaptive Business Planning Cloud」(提供元:アダプティブ・インサイツ株式会社、以下 Adaptive)を、スマートフォンなどの組込み機器をはじめとして、様々なプラットフォームにおいて最先端の画像処理技術を駆使した各種ソフトウェアを製品化し提供する株式会社モルフォ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平賀 督基、以下:モルフォ)に導入しました。
今回の経営管理システム導入で必須要件としたのは、営業支援システムである「Salesforce」とのデータ連携です。モルフォは創立15周年を迎え更なる飛躍を遂げるため、効率的な業績管理の仕組み化を目指していました。その中で、経営管理システムとして全世界5,000社以上の導入実績があり、またERPや営業支援システム等の他システムとの連携が容易であったことからAdaptiveを採用することに決定いたしました。

(※Adaptive連携、サンプルイメージ)
■Adaptive導入の概要と狙いとは?
まず始めに、営業支援システム「Salesforce」と経営管理システム「Adaptive」の業務領域についてご説明します。Salesforceでは売上見通しに関するリアルタイム管理を行いますが、Adaptiveは売上だけではなく費用や利益といった「業績見通し」をリアルタイムで管理し、また期初の計画からの進捗管理を行うという点で業務領域が異なります。
今回のシステム導入では、業績管理全体の効率化と高度化を目指しました。モルフォではこれまでExcelを各部に配布し予算や見通しを入力してもらい本部で集約していましたが、Adaptiveを利用し、各部にクラウド上で直接入力してもらうようにします。これにより、膨大な集計作業や煩雑なExcel管理を廃止し業務の効率化を図ることができ、本来の生産的な業務である「分析作業」により時間を費やせるようになります。
また以前は、それぞれ独立してしまっている予算・見通し管理と売上案件管理を連動させることで、売上予想から商談情報にドリルダウンできることでより信頼性のある見通しを作成することができるようになります。データがシームレスに連動することで、案件角度の推移や明細の管理といったこれまでより詳細な分析も容易に実施できるようになります。

(※Adaptive連携、週次の売上見通し比較帳票のサンプル)
■なぜ、2つのシステムを連携するべきなのか?
AdaptiveにSalesforceを連携するメリットは3つです。
① (効率化)現場の見通しデータの、2つのシステムへの入力が1つになる
② (高度化)週次でのバージョン管理が可能となる
③ (高度化)売上見通しとなる案件を確度別に管理し、比較や詳細分析が容易となる
これらにより、業績管理業務自体の効率化、および高度化を実現します。
一般的なSFAやCRMといった営業支援システムの標準機能では、最新の営業案件データである売上見通しの管理に重きを置きますが、例えばコストの管理や間接部門のコストを考慮したPL(損益計算書)全体の業績管理、期初予算と当月見込みの予実差異分析(バージョン管理)といった運用はしづらい面があります。
一方Adaptiveは予実管理を行う上で必要となるデータをクラウドに一元管理できるため、会計データなどの実績や商談データを取り込みつつ、予算編成や毎月の見込みを管理し予実差異分析をクラウドの中で管理することができます。
SalesforceとAdaptiveを連携することで両者の強みを活かし、見通しに関する2重入力の手間を削減できるだけでなく、通常の営業支援システムでは実現しづらい「バージョン管理」をAdaptiveと連携することで全社的な予実差異分析が実現できます。

(※Adaptive連携、バージョン管理とKPIダッシュボードサンプル)
■システム導入後のモルフォ様よりコメント
Adaptiveの導入およびSalesforceとの連携を終え、実際に運用を開始したモルフォより、以下のようなコメントをいただきました。
「脱エクセルによる工数削減と分析精度の向上を期待して導入しました。複数のシステムからの出力を取り込んで情報を連結して分析できる点、バージョン間の比較検討が容易である点が便利ですね。カスタマイズが容易ですので今後の拡張も予定しています」
株式会社モルフォ IR担当 高下 独人氏
■モルフォとは
モルフォは、最先端の画像処理技術およびAI技術の研究開発主導型企業です。
高度な画像処理技術を組み込みソフトウェアとして、国内外のスマートフォン市場を中心に提供しています。
また、AIを駆使した画像認識技術やAI推論ソフトウェア「SoftNeuro®」などを提供し、車載、監視カメラ、構造物の劣化診断などにおける多数の採用実績と、実運用レベルまで精度を向上させるノウハウを有しており、様々なイノベーションを先進のイメージ・テクノロジーで実現しています。
株式会社モルフォ: https://www.morphoinc.com/
■Adaptive Business Planning Cloudとは?
Adaptiveは事業部の方が直接予算や見通しを入力し、リアルタイムに業績管理が行える次世代のSaaS型クラウドシステムです。実績データの自動連携だけでなく、実績明細の元帳データへのドリルダウン、見込みデータの明細となる営業支援システム内の商談データへのドリルダウンを可能にし、情報を一元化する事でマネジメントの意思決定を早期化します。
あらゆる規模の組織に対応した強力なモデリング能力を備えながら、戦略を考える人にとって非常に使いやすいツールとして、2019年Gartner社が実施した経営管理クラウドシステムのユーザ利用評価調査で第1位を獲得いたしました