- ono8931
商社向けにERPによるデジタル化のメリットを解説(再編集版)
◆本記事の概要
クラウドERPはアナログで非効率かつ複雑な業務の最適化・効率化・自動化を実現する仕組みを備えています。デジタル化の波に乗り遅れないようにするためにも、クラウドERPの価値を深く理解し、早い段階で導入を検討すべきだと我々は考えております。
今回は当社Shearwater JapanがYoutubeにアップし、公開した商社向けにクラウドERPによるデジタル化のメリットを解説( https://youtu.be/3sGQs7eEt7Y )の動画を元に、複雑業務をシンプルに解決するクラウドERPについて詳しく解説します。
商社、卸売業のERP運用における課題
社会情勢や環境の変化によって、消費者のニーズやライフスタイルも変化しつつあり、さらに変化が加速化しています。例えば、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の影響で、弊社のクライアントにおいて、自動車ハーネスの製造・販売が低調になり、代わりに、テレワークの普及に伴いプリンター・イヤホンに使うケーブルの売上が急増しています。
業界・業種問わず変化に対応し、ニーズに合わせて新しい商品やサービスを開発できる体制を迅速に構築できなければ企業としての存続が危ぶまれる時代になったということです。そして解決策として注目されているのがクラウドERPの導入によるデジタル化であり、国内だけでなく、海外展開する場合においてもコストパフォーマンスが良いと高い評価をいただいております。
商社がERPに求める具体的な要望例
1.拡大する各国・拠点に対して迅速に展開し、誰もが容易に利用できること
2.多角化する事業・将来事業に対して、常に柔軟に対応できる
3.いつでも・どこからでもグループ全体の状況が瞬時に見渡せること(経営視点)
4.自分の担当業務の進捗・問題点が容易に把握できること(従業員視点)
5.属人化的な業務から、オープンな全社標準の業務モデル構築に利用できること(個別最適から全体最適へ)
6.海外自社工場のIT化が段階的に導入可能なこと(トレーサビリティの実現)
7.必要な基本機能が最初から備わっており、無駄な追加投資が発生しない
上記は当社のクライアントであるケーブル・コネクタ類製造・商社であるT社様の事例です。刻一刻と変化する時代において、変化に対応するために必要な要望であること、同時に既存のシステムでは実現できなかった要望でもあります。
標準化しやすく、属人化しにくいこと、国や言語の壁に影響されないこと、リアルタイムに正確で透明性が高い情報共有ができることなど、柔軟で拡張性・カスタマイズ性に優れていて、かつ堅牢で安全に業務が遂行できるシステムが求められていると言えるでしょう。
クラウドERP「NetSuite」で課題を解決した内容
A.主要業務の型を本社主導で決定→各国別のアレンジは必要最小限に
B.業務と会計は表裏一体→システムに業務を定義する度に経理部と確認
C.各国の税制対応に配慮→最終申告書は現地会計士と詰める
D.国別為替レート自動取得→今までの手作業から大きく前進(ただし国により税務上の対応が必要)
E.所要量計算の実現→自社サプライチェーンに則った固有の計算ロジックの確立
F.複数の国と会社をまたぐ複雑な拠点間取引→NetSuiteならではの解決手法
G.独自ルールへの要望→拠点別・部課別・担当者別売上貢献度を自動計算(今までの膨大な手計算からの解放)
H.試作品対応→量産品との相違を考慮し業務を実装(試作図面の共有なども)
上記は当社Shearwater Japanが提供するクラウドERP「NetSuite」で前項の課題を解説した実例です。NetSuiteをT社様の要望に合わせてカスタマイズと調整を行い、ほとんどの要望を叶えた形です。
海外の拠点に段階的に導入も進み、第一フェーズでは日本と同等の業務プロセスを香港、中国、タイ、ベトナム、マレーシア、ラオスに展開しています。
具体的にはNetSuiteのERPとしての機能をフルに活用し、受発注・売上・仕入・在庫・所要量計算・予算管理・拠点間自動取引・連結決算・部課別売上貢献度の自動計算、為替や各国の税制に対応し、生産管理システム・バーコード管理・LOTナンバー管理を一元的にリアルタイムな情報共有を実現しました。
今後は第二フェーズとして、フィリピン、インド、ミャンマー、カンボジアにも展開する予定であり、さらなる成長が期待されています。
NetSuiteがどのように解決案を標準化しているのか
1.重要プロセスの統合
2.マスターデータの変更はスピーディーに、ルールに従う
3.正しい取引の雛形がある(ロット管理など)
4.自動化した複雑な取引:グループ会社取引、外貨再評価、費用配布など
5.KPI&ダッシュボードでリアルタイム性を実現
6.脱属人性:人を育てる
7.ITもエコシステム、予実の事例
NetSuiteは部門ごとにバラバラに導入されがちなアプリケーションでの業務プロセスを、単一のプラットフォームで80%以上統合し管理できれば、大幅に課題や問題を軽減できる事に着目しました。データの整合性も高まり組織としての目標とKPIが経営陣の意向がズレてしまう状況も改善されます。
ひとつのデータベースで中核となる業務プロセスを統合し、リアルタイムに正確な情報が得られるようになり、KPIの達成度の可視化も実現しました。必然的に経営や管理職の判断もしやすくなり、承認のフローもスムーズかつスピーディー、トレーサビリティの確保も実現できます。
システム自体が属人化しにくく、扱いやすくなっていることから、人を育てやすく働きやすい職場環境の構築にもつながっていきます。
予実や予測が得意な外部アプリケーションと連携が可能、シミュレーションによる判断もしやすくなり、事業計画をダイナミックに再計画することも難しくありません。
部分最適ではなく、全体最適に特化したことで、部門や部署、本社と支店、国内と海外などの間で生じていた歪みやボトルネックを解消し、企業としての成長力を高め続けられる体制が構築できるということです。
まとめ:変化に強い業務体制の構築にはクラウドERPが最適!
今回は今回は当社Shearwater JapanがYoutubeにアップし、公開した商社向けにクラウドERPによるデジタル化のメリットを解説( https://youtu.be/3sGQs7eEt7Y )の動画を元に、複雑業務をシンプルに解決するクラウドERPについて詳しく解説しました。
動画では、さらにエレクトロニクスメーカーのERPデジタル化事例、サプライチェーンのERPデジタル化事例、そしてクラウドERPのNetSuiteについて詳細に説明しておりますので、お時間のある時にぜひご視聴ください。
時代の変化に対応するためには、事業における業務プロセスを柔軟にカスタマイズや拡張できるクラウドERPシステムが必須です。同時に新しい業務プロセスでのリアルタイムな情報の可視化によって、素早く経営判断できる仕組みを導入すれば、企業として成長しつつ、企業の資産と従業員を守ることにもつながっていくでしょう。
持続可能な企業として、かつグローバルなビジネス展開をお考えであれば、ぜひともこの機会にShearwater JapanのクラウドERP「NetSuite」の導入をご検討ください。
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