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  • 執筆者の写真Baptiste Bassot

商社向け 海外連結データの管理を効率化するクラウドERP

更新日:2021年3月31日


目次

  1. 商社にはクラウドERPが適している?

  2. 商社がクラウドERPを使用するメリット

  3. 商社に適したクラウドERPとは?

  4. まとめ

商社にはクラウドERPが適している?

さまざまな業種を幅広く扱う商社ではデータの管理が非常に重要な鍵を握ります。この管理のために専門の部署を用意し、大規模な基幹システムを導入して専門的な知識を有したスタッフを配置するといった環境を整えているところも少なくありません。


しかし、こうした従来のデータ管理は非常に負担が大きく、手間や時間がかかるだけでなく人件費の高騰や人為ミスによる問題といったリスクも抱えがちです。とくに現代ビジネスではひとつの業種だけでも扱うデータが膨大なものなりがちで、もはや人間の手で扱えるレベルを超えているともいわれています。


ただでさえデータの量が増えている状況なうえに、商社ともなれば複数の業種間での情報の連携が求められます。加えて、海外進出などで広い事業エリアをまたがってのデータ管理なども必要になります。


納税や入出金の管理なども含めれば、扱う数字は天文学的なレベルに達するといっても言い過ぎではないでしょう。当然これらを人間の手で扱うとなると多くのスタッフで分担する必要があり、その結果連携がスムーズに行かなくなります。一人のちょっとしたミスが広がって、全体に大きな影響を及ぼしかねないといった問題を引き起こしたりするのです。




商社がクラウドERPを使用するメリット

こうした商社が抱える問題を解決する方法として注目されているのがクラウドERPです。インターネットを活用したクラウド環境によって膨大なデータを一元で管理できるようになるこのシステムでは、人間の手ではとても扱えない量のデータをまとめたうえでわかりやすく整理・管理することができます。


メリット1.データの可視化

「データの見える化」とも呼ばれていますが、これまでカバーし切れなかった細かなデータにまで目が届くようになります。そのほか、なかなか結び付けにくいデータ同士を連携させることで、これまで見えてこなかったお金の流れやビジネスの可能性を見出すといったチャンスももたらしてくれます。


メリット2.データの一元化

しかもデータを一元化することによって離れた拠点同士の情報の共有が容易になります。本社と支社との連携はもちろんのこと、支社同士、国内と海外の拠点同士の連携もスムーズに行うことができるほか、ほぼリアルタイムでの共有も可能になります。

在庫の確認、出入庫の状況、物流ルートの現状把握など商社には欠かせない業務も大幅に効率化させることができるのです。

メリット3.大規模データを分析

また、幅広い業種を手がければ手がけるほど、そして事業の規模と範囲が大きくなればなるほどビジネスの予測が難しくなります。膨大なデータの下でどれだけ精度の高い需要の予測を行うことができるか。ひとつひとつのプロジェクトが大規模なものになりやすい商社の場合はとくにデータ分析が重要になってくるのです。



商社に適したクラウドERPとは?

こうしたメリットが得られるならぜひ導入したい。そんな場合には商社向けのERPをしっかり選ぶことも大事です。世界的に需要が高まっていることもありさまざまなタイプのクラウドタイプのERPが登場しています。


それぞれ特徴やメリットを備えているほか、業種や業態ごとに向き・不向きなどもあるため、これまで挙げてきた商社特有の業務環境にあったものを選ぶことが求められるからです。


ではどんな点をチェックして商社向けのERPを選べばよいのか?3つのポイントが挙げられます。


ポイント1:国際規模のデータに対応

まずひとつ目は国際規模でのデータ管理に使用できること。各国の通貨にも対応しているほか、複数の為替レートへの対応も欠かせません。さらに国内取引・海外取引にも対応していることも必須でしょう。各国にあわせた導入コストや導入期間をすばやく算定できるような環境が求められます。



ポイント2:正確なデータ管理

それから在庫管理を正確にできること。ステム上の在庫状況と実在庫の状況の間にズレが生じてしまうといざ需要が増加したときに在庫切れの問題を引き起こしてしまいかねません。先ほどリアルタイムで膨大なデータを共有できると書きましたが、加えて契約伝票と形状伝票を同時に入力できる、在庫の確認状況をリアルタイムでデータ上に反映させることができるなど「ズレ」を生じさせないような機能を備えているかどうかもチェックしたい部分です。


ポイント3:優れたダッシュボードやレポート機能

そして3つ目はデータ分析やレポート作成機能が優れていること。膨大なデータを材料にどれだけ客観的で精度の高いデータ分析ができるか。またシンプルなインターフェイスを活用したうえで操作ができるか。いくら精度の高いデータ分析ができるといっても扱いが難しいのでは活用できるスタッフが限られてしまい、いざというときに迅速な意思決定が難しくなっていまいます。扱いやすくわかりやすい、この点も忘れないようにしたいところです。


まとめ

このようにビジネスが広い範囲に及び膨大なデータを扱う商社にはリアルタイムのデータ反映が可能でデータ分析が迅速に行えるERPが適しています。商社をおもなターゲットに開発されたERPツールもあるのでいろいろとチェックしたうえで比較検討してみてはいかがでしょうか。

 

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